CONTINUE Vol.52

3月16日(金)に発売された冊子「CONTINUE(コンティニュー)」の第52号。「ポポロクロイス物語」シリーズの歴代プロデューサーで、現在は待望の最新作「ポポロクロイス物語~ナルシアの涙と妖精の笛」を制作する株式会社epics(エピックス)の代表取締役社長であるやまゲンさんこと山元哲治さんのロングインタビューが掲載されるというツイートを見て、「これは買わなきゃいかんだろう!」ということで早速読んでみました。

まずは、この表紙の左上に「PSゲームソフト59本レビュー!!」とある記事では、1994年から2000年までの各年に発売されたソフトが数本ずつ紹介されています。「ポポロクロイス物語」はその中に含まれているのだろうか?とファンとしては大いに気になるところですが、プレイステーションの歴史を語る中でポポロは絶対に外すことのできないタイトルですから、言うまでもなくのことでした。「王道RPG、ついにPSに登場」というフレーズに続いて、プレイステーション史におけるポポロの存在意義が手短に紹介されています。当時、プレステのゲームと言えばポリゴンみたいな雰囲気があり、

だからこそポポロの宣伝ポスターには、「もし、このゲームの評価が異様に高かったら、3Dポリゴンなどの立場はどうなるのだろう?まぁ、いいけど」なんてアンチテーゼのような煽り文句が書かれていたんだよねと懐かしく思い出されるレビューでありました。

ちなみにポポロが発売された1996年は、羽生名人が史上初の7冠を達成した年だそうで、この年のソフトとして、バイオハザード、クラッシュ・バンディクーやパラッパラッパー等も挙げられています。プレイステーションの黎明期やゲームの開発話を読んでいると、いい意味でムチャクチャな、だからこその勢いだったのでは?とつくづく思います。今のPS4では感じられないノリと時代だったのかもしれません。

そしてメインであるやまゲンさんのロングインタビュー。一体どんな人がこれまでのポポロの作品を手掛けてきたのだろう?そんな好奇心がしっかりと満たされる非常に濃厚な内容になっています。まさに“ポポロクロイス”が意味する”人々の交わり“を体現するかのように、様々な人の縁がつながって重なったからこそのポポロなんだということがありありと伝わってきます。本当に長いインタビュー記事で、実際に読んでみないことにはその深みが絶対に分かりませんから、ポポロが好きだー!という方は必読です、ホント。

インタビューの最後には、最新作のことにも少し触れられていて、

  • スマホ版もかなりのハードルがあるけどモチベーションは高い。
  • ポポロの新作を作りたい衝動は、応援してくれるファンがいるから。
  • いまだにポポロの画を描いてツイートしてくれるファンがいて、そういう気持ちが本当に嬉しい。

などなど、新作に向けた意気込みを感じられる嬉しい内容になっています。リリース時期がまだ示されておらず、昨年9月10月の発表以降、正式な発表が出ていないだけに、「ポポロの新作はどうなっているんだろう?」という不安の声が出ていますが、こうしたインタビュー記事とかやまゲンさんのツイートを見れば、制作が着々と進んでいるのは間違いありませんから、今は期待しながら待つ時期、です。リリースを待つというモチベーションを高める意味でも、今回の本は大いに役立ってくれるはず。出版社の回し者じゃありませんが、読んでおきましょう(笑)。