ナル笛が終わってみて

2018年5月8日に配信を開始し、約半年後の10月にセガからepicsへの移管を経て、今年の11月30日をもって「ナルシアの涙と妖精の笛」がサービスが終了しました。約3年半の長きにわたる運営に深く感謝申し上げたいと思います。

サービス終了からまだ1週間も過ぎていませんが、3年半あったものがなくなってしまった状況はなかなか慣れないものがありますね。お知らせの画面しか出ないのは分かっていても何かあるんじゃないかと思っていまだに毎朝起きるとアプリのアイコンをクリックしては予想通りの画面に「やっぱりね」と納得しつつも一抹の寂しさを感じてます。

配信開始から3か月後にセガがサービスを終了しようとしたためepicsに移管することになり、運営サーバーの移転で2日ほどナル笛が中断する時にもこんなことをツイートしてました。

まだ当時は昼夜しっかり真面目に船団戦に参加していたからこその手持無沙汰感だったのでしょう。サービス終了が発表されるまでは夜に1回、さらには毎日参戦しているような状態でもなかったので、移管を待つ当時に比べれば少しはマシではあるものの、この喪失感に慣れるまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。

ナル笛の配信開始にあたり、「ピエトロとナルシアの結婚までは描きたい」というインタビューがありましたが、無事にプロポーズと結婚式の場面を見ることが出来たので、ナル笛についてはもはや思い残すところはありません。

・・・と、これでこの記事を終えてしまったら流石にそれだけかい!ということになってしまうので、他にも思ったこと、感じたことなどをいくつか。不満をぶつけるとかネガティブなことを書くとかそういう要素は引き続き皆無です。

時には「なんですのん、これ?」と思うようなガチャ衣装については上のような記事を書いたこともありましたが、「○○Editionのガチャは世界観とか一切考えないお遊び的なもの」ということでもあったので、スノボウェアとか赤白ストライプのウェイトレス姿とかツッコミだしたらキリがなかったものの、ポポロとは関係のないものとして現実世界だったらのあくまでもif的な姿ですからスルーです。セーラー服のようにポポロの世界との接点を見出してみるとよかったかもしれませんが流石にあそこまで清々しく展開されてしまっては考察が追いつきませんでした(笑)。本編で出てくることもなく、小さな物語やイベントのドラマについてはちゃんと理由付けのある衣装でしたから野暮なことは言いません。

もったいなかったなと思うのは、やはり小さな物語といった新たなエピソードの配信が終わってからは船団戦をやるためだけのアプリになってしまったことでしょうか。もちろん船団戦のほかに夢幻ダンジョンやポーカー、栞集めといった要素もありましたが、新しい物語を伴うものではありませんでした。

サービスが終了するにあたって、メインとサイドストーリーは言わずもがなですが、ブレイブストーリー、小さな物語シリーズやドラマアーカイブを全て録画保存するために見返したところ、やっぱり見応えがあって実に面白かったです。一番最初のイベントであった花火大会のドンキラとゴンオルの物語は限定衣装のブレイブストーリーまであるほどでしたし。そう思うと、そうした新たなエピソードを見るための課金なんて仕組みがあってもよかったんじゃないかと思います。新衣装が増えても、船団戦を有利にするための戦術を得ることが主の目的になるとなかなか積極的にガチャを回そうとは思えなかったんですよね。やったらやったで間違いなく是々非々があったでしょうけど、新エピソードのついた衣装があれば気合が入ったことでしょう。

そしてもう一つ、今回のナル笛の物語上の懸念を少々。むしろここが今回の記事を起こしたメインです。

先の記事の中で、「ナル笛が従来のポポロクロイス物語シリーズと大きく異なるのは、人が直接人に手をかける場面があったということ」と書きました。手をかける、というのは婉曲的な表現で端的に言えば“殺す”です。ルチアにしてもササーレ大臣にしても、オルデアン王国の、モルグ皇国の兵士にしてもシムーン一族の村にしてもあまりにも多くの人が死にます。毎日毎日たくさんの墓石を立てて嫌になると嘆いていたメラージャの気持ちがよく分かります。闇の意思に踊らされての人と人との戦争という状況があるにしても、ポポロの世界でこれほどの死と直面するというのはなかなか凹むものがありました。

その辺りの詳細についてはこの記事に譲るとして、ナル笛の配信に際し「今回のポポロは大人向けの物語になる」と聞いてはいましたが、従来のポポロとは全く異なるこの辺の描写がどうしても辛かったのが事実です。

そんなことをずーっと考えていたところに、ナル笛が終了するにあたって田森先生がこちらのメッセージを寄せられました。そしてどうしても気になってしまったのが赤枠で囲ったところです。

「出来るならばもっと初心に戻る」

「ポポロにしか出来ない心優しいものを目指す」

このようなコメントをあえて出されるということは、その裏側には今回のナル笛について、「本来ポポロが目指すべき心優しいものではなかった」、という思いが実はあるのではないかと勘繰ってしまうんですよね。我田引水の邪推であればそれに越したことはないのですが・・・。

嘆きの淵の底に闇を破る力を持つオオダイマジロがいる状況を踏まえると、そこには何らかの力が作用している可能性もあり、嘆きの淵への投げ込みはモルグ皇国では最も厳しい刑とされていますが、実は意外とそこに救われる道がなきにしもあらずなので、この点はまたいずれ考えてみたいところです。

・・・と、ナル笛が終わるにあたり、以上のようなイロイロを考えた次第です。

ポポロの次回作がどうなるのか、どんな形で展開されるのか全くその足音は聞こえてきませんが、少なくとも次の一歩に向けて既に靴は履いていると思いますので、首を長くして気長に待っていきたいと思います。

あ、最後にもう1つ。2018年12月23日に開催されたポポロファンフェスタで告知はされたもののいまだ形になっていないナル笛の設定資料集の発行をお願いしたいところです。紙ベースでなくとも電子書籍の形態でも構わないですし、さらに贅沢言うならナル笛のBGMのサントラもダウンロード販売でもいいので希望しまーす!