飛び切り美味しい最高の料理が目の前にあったらどうするか?そりゃあもう食べること味わうことに専念して時間をかけてたっぷり楽しみます。そうした料理を食レポを見て楽しめるか?と問われればノーですし、味わうこともなくただひたすら早く食べることを是とするかと問われればやはりノーです。そんな料理の例えを切り口にする今回の投稿です。
自分にとってのこのところの新しいゲーム文化というのは、いわゆるゲーム実況とRTAになるわけですが、馴染めないというか手を出さない1つ目がこのゲーム実況です。自分がプレイしている様子を人に見せたいとは思わないというか、そもそもおっさんが遊んでいる感想をしゃべりながらゲームする動画の需要があるわけじゃなし(笑)。もちろん、食レポのようにそれを見ることで興味を持って一度お店に行ってみようと思うことはあるわけですから、そのゲームに興味を抱いてもらう一助になるという効能があるのは確かですが、自分がプレイする時はそっちに集中していますから言語中枢を働かせることは皆無です。というか実況で話すことを考えながらでは集中できません。そして、気になるゲームがあるなら実況を見るんじゃなくて最初からプレイするわーい!なんですよね。何か気になるお店があるなら、そのお店のレポート見て満足するんじゃなくて自分で食べて確かめに行く、そんな感じです。実況するのも実況を見るのもゲームの楽しみ方の一つなんでしょうけど、どうしても馴染めないという昭和時代のジジイのぼやき。
そして馴染めぬ2つ目がRTAというゲームの早解き競争。料理で例えるなら効率よく早く食べきることを最優先に味わうことは二の次三の次、というイメージと言えましょうか。実際にホットドッグの早食い競争とかありますから、料理にそういうジャンルがあるのは理解しますし、ゲームで言うなら、時間かけて苦労してなんとか倒したボスでも上手な人がやるとそんな簡単に倒せる方法があるのか!とビックリというか感心させられることも確かにあります。
ただそれがゲームを最初から最後までいかに早く終わらせらるかに特化したRTAは、なんだかゆっくり味わって食べれば美味しくて感動する料理をただ早く食べているだけという気がしてどうしても見ようという気にはなりません。イベントを見てセリフの行間を考えて、これまでに感じてきたことや過去の作品に思いを馳せてじっくりプレイする、その過程を堪能する、普段からそんな遊び方をしていると、どうにもゲームにタイパを求めるというのはもったいない気がします。なのでRTAに挑戦することも、そうした動画を見ることはきっとないだろうという、新しいゲーム文化に距離を感じてしまっているというジジイのもう一つのぼやきなのでありました。
PONGとかブロック崩しとかゲームウォッチの時代には実況もRTAもなかったんですよね。というかゲームウォッチでRTAがあったらあったで、それは逆に見てみたい気がします(笑
ゲームは世につれ、世はゲームにつれ、時代の流れに色々な楽しみ方も出てくるんでしょうけど、その変化に乗れない・乗らないという選択肢も大事かなと思う次第です。
あ、馴染めない新しいゲーム文化と言えばもう一つ、ガチャもありましたが、これを書き出すと色々と噴き出て来そうなのでいずれまた別の項にて。