2000年8月4日
レムリア大陸でバルバランを封印して脱出しようとするときに、なぜナルシアは魔法のホウキを使わなかったのだろう、と一部で疑問の声があがるのを時々耳にしますが、おそらく無理だったのでしょう。考えられる理由をいくつか挙げておきます。
1 森の魔女の掟
「森の魔女と海」の項で触れましたが、森の魔女は海では力を発揮することができません。ましてや封印の場所のように海水のある(海の気に満ちた)閉鎖された空間ではなおさらのことでしょう。
2 魔法のホウキ
ギルダとナルシアが乗っているこのホウキ、使わないときは消しておくことができますが、もともと手元にないホウキを呼びだしているわけではないようです。1作目でピエトロのサニアを助けるために城を出たいという願いを受けて、ナルシアはピエトロをホウキに乗せて城を脱出、その後すぐにホウキをギルダに無断で持ち出したことがばれて取り上げられてしまい、以後はホウキを使うことができなくなります。ナルシアはギルバートに乗ってレムリア大陸に来ていましたから、ホウキはなかったのかもしれません(持っていたとしても使うことはできなかったと思いますが)。
3 空間の特殊性
レムリア大陸の封印の場所は、石版でバルバランを封じ込めるという特殊な作用をもった場所です。封印の力の作用から他のあらゆる力も影響を受けて同様に発揮できないようになっていたことが十分に考えられます。
脱出する手段が見つからなかったとき、「なんとなくこうなる気がしていた」とナルシアは言います。自分の力が発揮できないことを彼女自身、一番理解していたのでしょう。