ポポロ1で示されたパウロ王子とサニアとの出会い。それに先駆けてポポロクロニクルの冒険において、その出会いが語られていますが、その整合性がどうなのかを考えてみます。
ポポロ1の説明ではパウロ王子と竜の姿のサニアしか描かれていませんが、ポポロクロニクルでは、この場面において、
- 将来白騎士になる少年
- 将来レオナの母親となる少女
- ジルバの母親であるルンバ王妃の妹
が居合わせているので、この差異をどう考えるか?ですが、ポポロ1の語りではこの3人は登場しないものの、だからといって存在していないとも言えません。パウロ国王が、ピエトロにサニアとの出会いを話すのにあたり、ポポロクロイスの歴史に名高いルーベンの戦いのことまで説明し出すと話が長くなってしまうので、敢えて触れなかったと捉えることができます。語られていないだけで存在しないわけではないという見方ですね。ちなみにポポロクロニクルのフィルターを通すと、この湖は妖精王メディアがいるところです。
そしてポポロ1では、パウロ王子が竜と会いたくなって再び湖に向かったと語られていますが、クロニクルではサニアである白き竜の導きを受けてこの湖を訪れています。このくだりも、白き竜のことを話すとなるとルーベンの戦いに言及する必要が出てくるため、出会いの時と同様に説明を省略したに過ぎないととらえれば差異は生じません。
また、ここでは「たちまち恋に落ち」となっていますが、実際にはルーベンの戦いを通じて育まれた想いがあるわけですから、この「たちまち」という言葉の中にそれが集約されていると言えましょう。
ということで、ポポロ1とポポロクロニクルにおけるパウロ王子とサニアとの出会いについて差異が出てくるかと思いきや、ちゃんと整合性が取れているので、ポポロクロニクルとポポロ1はしっかり繋がっていると判断されるというのが今回の考察の結論なのでありました。
次は、ポポロクロニクルで既に巨大ロボを作っているガミガミ魔王が、
知恵の王冠を盗まなくてはガミガミ魔王ロボを作ることができなかった理由について考察しようと思います。