114 東の果て

2002年12月21日

 ポポロクロイスミュージアムに収録されているポポロクロイスの世界地図。フンバフンバ村が孤島の頂上にあったり日の国が私達の住む日本と似た形をしていたりと、眺めているだけで非常に楽しくなります。そこで目に付いたのが一番右上にあるラダック仙人の庵、つまりは剣の山です。ポポロ1の中でこの剣の山は東の果てにあると言われており、地図を見ても分かるとおりポポロクロイス王国から非常に離れたところにあって、ブリオニアのサブエンジンに乗っても何日かを要する旅となりました。さぁここで2つの疑問が沸き起こります。なぜ剣の山は「東の果て」にあるのでしょう?なぜ剣の山を目指した時に東回りの道を選んだのでしょう?
例えば日本から見て東の果てにある国はどこかと質問されても答えることができませんよね。東に東に進み続ければいつかは出発したところに戻ってくるわけですから。そしてこの地図を見ても分かるように、ポポロクロイス王国から剣の山を目指すのであれば東回りよりも西回りに進んだほうが距離的には近くなります。にもかかわらず東回りの道を選んだということは、西回りではたどりつくことができない理由が存在するはず。こうしたことから次の可能性を導き出すことができます。

「ポポロクロイスの世界は地球のように丸いのではなく平らではないのか」

と。かつて中世ヨーロッパで地球がまだ平らなものであると信じられていた頃、日本はジパングと呼ばれる東の果てにある国だと、ヨーロッパから船で日本に行くためには東行きの航路を進むしかないと考えられていました。となるとポポロクロイスの世界の人たちが自分達が住んでいる世界を平らだと思い込んでいるために剣の山についてそのような見方をしていたのでは?とも考えられるわけですが、中世ヨーロッパと違ってサボー先生もいればレムリア文明の技術もあります。ギルダの魔法の井戸だってあります。だから中世ヨーロッパの人達と同様に思い違いをしていたということは考えにくいので、本当に世界そのものが平らであると考えるのが妥当ではないかと思います。世界が平らであれば当然「世界の果て」が存在するわけですから、一番東側にある剣の山は東の果てになりますし、西回りではたどりつけないことの理由にもなります。
「世界が平らなのに四季はあるの?」とか「世界が平らならポポまりの中で生じた月蝕は起こりえないのでは?」などなど疑問が出てくるかもしれません。しかし私達の世界にでの四季や月蝕は天体現象の結果ですが、ポポロの世界は精霊によって構成されているわけですから、四季にしてもおそらく精霊の活動によって生じるものでしょうし、月蝕も天体現象はなく、月という異世界で光と闇がせめぎあっているために起こるものではないかと考えます。実はポポまりで学校のテストの中に「地球」という言葉が出てくるのですが、これがポポロクロイスの世界のことを指しているのか、それとも他の世界のことを指しているのかはご想像にお任せする、ということに。