2001年5月10日
幽霊船が消滅して海に落ちてしまったピエトロと白騎士を助けに行こうとしたナルシアはギルダからもらった黄金の鍵を使い、人間の女の子カイに変身します。この時ギルダはナルシアに忠告します。「黄金の鍵を使っていることは森の魔女以外は秘密にしておかなければならない。もしばれてしまうと魔女としての力、すべての力を失ってしまう」と。しかしナルシアはピエトロを助けるため、ピエトロの前でカイに変身してしまいます。その結果ナルシアは倒れてしまいましたが、ピエトロが持ってきた1000年に1度しか咲かないと言われるソームの命の花のおかげで力を取り戻し、さらには人前で黄金の鍵を使っても大丈夫になりました。思った姿に変身することのできる黄金の鍵とは果たしてどのようなものなのでしょう?
ポポロクロイスの世界では、妖精王メディアが唯一転生の儀式を習得している存在です。黄金の鍵による変身を「期限のついた転生」ととらえると、黄金の鍵というのは実は妖精王の転生の力がこめられた道具で、人間族に知恵の王冠があるように、竜族に竜の剣があるように、妖精族に黄金の鍵があるのではないかと考えられます。黄金の鍵は今のところ変身の道具でしかありませんが、何かを開ける鍵でもあるのでしょう(精霊界ファントネシアへの鍵?)。ギルダは黄金の鍵について「森の魔女に代々伝わるもの」とナルシアに説明していますが、もしかするとギルダの元にナルシアが預けられた時、一緒に黄金の鍵を持っていたのかもしれません。この辺はあくまでも想像の域を出るものではなく、何の確証もないのですが・・・。
黄金の鍵を使うことができるのは森の魔女なのか、妖精族なのか分かりません。ポポロ3で黄金の鍵を持つ少女ルナは一体何者なのか、非常に気になるところです。
転生すれば人間になれると聞かされたナルシアは「もう黄金の鍵で変身しなくてもいいのね」とつぶやきます。黄金の鍵を使っている間でしか人間でいることができない、ピエトロと一緒になるためには人間にならなくてはならないと、ずっとナルシアは心を痛めていたのでしょう。黄金の鍵はカイとしてのナルシアを解放する反面、ナルシアを呪縛していたのかもしれません。最後にピエトロはナルシアに「大切なのは姿、形ではなく心なんだ」と話します。この言葉でナルシアは黄金の鍵の呪縛から解き放たれたのでは、もう黄金の鍵を使うことはなくなったのではないか、そんなことをふと思います。