165 エレナの日記

2004年5月21日

 ポポまりの中でピノンがこっそりと読んでいたエレナの日記・・・いやエレナが部屋にいる時は、子供ながらに「今はやめておこうっと」と読むのをやめていたピノンの行動はある意味凄いものがありますが・・・、それはさておき、その日記からポポまりではあまり姿を見せなかったエレナの姿をわずかながらに垣間見ることができました。よほどジルバのことが印象に残っていたのか、ポポロ2のあの出来事が書かれていたわけですが、この日記の言葉は2つの意味にとらえることができるので、今回はそこを切り口にして話をすすめます。

日記には、このように書かれています。「小さいながらも私は・・・この人にはかなわないと思った」と。ナルシアを押しのけてピエトロに飛びついたジルバの熱烈なアタック、その横で幼いエレナが「にいさまはエレのなんだから!」と必死に抵抗してはいるものの、ジルバは意にも介さずがっしりとピエトロにしがみついて離れようとしません。あのような愛情表現を見せられてしまっては、さしものエレナもこの行動っぷりにはかなわないと思ったのでしょう。とまぁこれはかなわないと思った相手が「ジルバ」である、という見方ですね。

もう1つは、かなわないと思った相手が「ナルシア」である、という見方です。当時のエレナにとってピエトロは「大好き」な存在であり、大きくなった今でもやはり憧れの存在でもあるわけですが、強い思いがあったわけです。そしてそこにはマイラに呪いをかけられて昏睡しているピエトロを助けようと想いの限りに全身全霊傾けているナルシアの姿がありました。ナルシアの想いが、闇に染められた神族の強力な呪いを打ち破りました。そんなナルシアの姿を見て、「自分はにいさまが大好きだけど、ナルはもっともっとにいさまのことが好きなんだ」と幼いながらに感じるところがあったのではないかと思うんですよね。それ故に、ナルシアに対して思いが、心がかなわないと思ったのではないかと考える次第です。

ポポロ2から月の掟までの約15年の月日の間、エレナがどのように育ってきたのか定かではありませんが、ポポロクロイスミュージアム2の中に「ピエトロとナルシアが結婚したことでお城にいづらくなったエレナは、ひとりで無鉄砲な冒険に出かけたりした」と書かれています。小さな時からジルバよりもナルシアがいいと慕っていたエレナではあるものの、やはり自分にとっての憧れ、もしくは理想である兄ピエトロがナルシアと結婚したことが、頭では分かってはいるものの心ではまだ整理がつかず、寂しさのようなものを感じてしまっていたのでしょう。そんな自分が許せなくて心を鍛えるために、ピエトロの生き方に少しでも近付くことができるようにと無茶とも言える冒険の旅に出かけたのではないでしょうか?失敗してピエトロやナルシアに助けられる度に「まだまだ!」との思いがエレナを冒険に駆り立てていったのでは、と思います。

エレナが男性を選ぶ時の基準がピエトロであるとすると・・・これはなかなか理想の人を見つけ出すのは困難を極めることとなるはず。果たしてエレナが将来どのような相手を選ぶのか非常に気になるところでもあります。

(2024年7月15日追記)
ポポまりのわらしべイベントでピエトロのオカリナを受け取ったエレナの反応を見る限り、ピエトロへの憧憬の念はまだまだ相当のようです。ピノンたちにしてみれば、このおねーさんは何を恥ずかしがっているんだろう?と思ったに違いないんでしょうが(笑

小鳥を呼ぶために苦労しているエレナにプレゼント
まさかの反応
「ねぇねぇ、なんで吹かないの?」とさらに話しかけてもダメでした。

さらにエレナの部屋の本棚がこういう状態になっているあたり・・・根は深そうですが、掘り下げるのはここまでといたしましょう。

ピノンの年代で分かっちゃいけない世界です。