125 月の聖域

2003年4月4日

 精霊が暮らしている世界、ファントネシア(聖域)。風・火・水の精霊それぞれにそれぞれの聖域があり、闇の精霊にもやはり聖域が存在します。では月の聖域についてはどうなのでしょうか? パプーが月の精霊であること、そしてパプーが月から降りてきた(と思われる)状況から考えると、推測というか恐らく間違いないと思いますが、月の聖域とはまさしく空高くに浮かぶ月そのものでしょう。ポポロクロイスの世界の月は、私達の世界とは異なって、宇宙に浮かぶ天体ではないんですよね。空に浮かぶ月が月の聖域であるならば、パプーが自分のことを「この世界の住人ですらない」と話していたことにも説明がつきます。
さて、ポポロクロイスの月にも満ち欠けはあります(ピノンとルナが窓辺で話しているイラストには三日月が描かれています)。以前に書いたようにポポロクロイスの世界は平らである可能性があるわけですが、となると満ち欠けはどうして起こるの?という疑問につながります。仮に世界が球体であったとしても、月が天体でないとなると、満ち欠けや月蝕は何か別の理由に因るものと考える必要があります。そこで、月は光と闇の力が拮抗する場所であり、満ち欠け等はその結果と考えるとなかなか興味深いことになってきます。さらに月の精霊そのものが光と闇の二面性を持っているのでは?と考えると、月の力が恐れられる(とパプーが話していた)理由や封印されなければならなかった理由をここに見出だすこともできます。ポポまりでは登場しなかった月の聖域ですが、まだまだ謎のベールに包まれているパプー、月の精霊と密接に関わりがありますので、きっと一度は訪れて冒険することになるのでしょうね。次回作でその機会が訪れるのか否か、気になるところです。