ゲームでもアニメでも大活躍をしているガミガミ魔王、魔王を名乗り、悪を語るわりには義理人情に厚く、独特の美学があって、妙にしっと深く、根は優しいという非常に魅力的な人物なわけですが、結構謎の部分があります。そこにスポットをあててみましょう。
1 盗賊団の頭領で発明家
城を建てて魔王を名乗っていますが、元は盗賊団の出身で、その頭領のようですね。ところであの発明の腕は一体どこで身に付けたのでしょう?
2 義理人情に厚い
助けてもらったお礼に奪った知恵の王冠を返したり、なんだかんだ言いながらもピエトロがサニアの魂を救い出すための旅をしていることを知って力を貸してくれたり、手がかりをもとめて単身墜落するブリオニアに乗り込んで行ったりとそのエピソードには枚挙にいとまがありません。
3 独特の美学
自爆装置が男のロマンだったり、戦い方にも美しさを求めたり、爆煙の中にも自己の存在をアピールしたり、非常に独特の美学があるようです。アニメでも大砲で無闇やたらにポポロクロイス城を攻撃するストンとサンダに対し、「戦い方が美しくない!」ときっぱり言い切るシーンがあり、その辺りを垣間見ることができます。また氷の魔王に対して「魔王は俺様一人で十分だ」とつっかかり、アネモリトスの危機に際しては「この世界は俺様が支配するためにあるんだから滅ぼされてたまるか!」と危険の中に飛び込んだりと強い信念があって本当に渋いです。
4 ちょっとロリコン
SCEIのページでこのように紹介されていますが、確かに1作目で11歳だったナルシアに恋をしてみたり、ジルバをさらってナルシアの服(しかも自作!)を着せてみたり、結局はヒュウのことを気に入ってしまったりとか、多分にそういう節はあるのかもしれませんね。
5 しっと深い
ナルシアがいつもピエトロと一緒に行動しているせいか、ピエトロに対して非常にライバル心を持っています。その挙句に変に勘ぐってブリオニアに行くためのスクリューを奪ってしまったり、ジルバにももてるピエトロを見て「なんで、お前ばっかり!」と怒ってみたり、実に大人気がないというか純真なのか、よく分かりません。
6 実はさみしがりや
ガミガミ魔王って本当はさみしがりやなんでしょうね。だからロボットを作って自分の国を作ったり、村や町から人をさらってきては自分の国の中に無理やり住まわせたりしてと、パウロへの対抗心があるのかもしれませんがやはり自分を慕ってくれる国民のいる国を目指しているのだと思います。まだその思いが空回りしてしまっていますが、いつかきっと国民思いの良い王になるに違いありません。
7 出生は?
ガミガミ魔王の出生についてはほとんど語られていませんが、1作目でピエトロに書いた手紙の中にサニアのことを誉めた上で「自分にもあんな母ちゃんがいれば・・・」とあり、アニメでも生まれながらにして王子であるピエトロに対して「俺様には何もなかった。だから自分の国を作ろうと思った」と熱く語るシーンがありますので、けっして幸福とはいえない過去があったのでしょう。そんな過去があるからこそ、さみしがりやだったり、人情深かったり、根が非常に優しいのだと思います。またポポローグの中でガミガミ魔王の子供時代の日記からも分かるように相当パウロとは付き合いが深いようですね(因縁?)。
8 優しい
実はこれが一番言いたかったことなのですが、ガミガミ魔王って優しいんですよね。特にアニメで強く語られています。間違って猛毒の露を飲んでしまったヒュウを助けるために東奔西走したり、風族と戦ったり、ヒュウを励ますために花火を打ち上げたり(1作目でもお祝いの宴でガミガミ魔王の花火を打ち上げてくれていましたね)と、多分人の痛みが分かりすぎるくらいに分かってしまうんでしょう。もっとも本人にこんなことを言おうものなら真っ向から否定されてしまうに違いないですが。