53 アネモリトスの位置

2001年7月13日

 風族がポポロクロイスの世界から姿を消してしまう原因となった儀式、アネモリトス。各種族の思惑が交錯してしまったためかその儀式は大いなる災いを、悲劇を招くこととなってしまいました。果たしてこのアネモリトスの悲劇はいつ頃の時代なのか、ゲームとアニメのポポロは同一のもの、という前提に基づいてバルバラン大戦を基準に考えてみることにしましょう。

3000年前のバルバラン大戦についてはポポロ2の冒頭でサボー先生が授業で話しているように、歴史上の出来事として教えられています。一方アネモリトスの悲劇については、推定年齢800歳のギルダですら知らずに語り部の樹の種から真実を知ったという有様です。また、アネモリトスは人間族と竜族、風族の力を合わせるための儀式であるわけですが、バルバラン大戦以後、おそらく人間族と竜族をはじめ他種族との交流はほとんど途絶えてしまっていたことでしょう。これらのことからアネモリトスの悲劇はバルバラン大戦以前の出来事であったのではないかと考えるのが妥当ではないでしょうか?

ではアネモリトスの悲劇からバルバラン大戦までの流れはどのようなものであったのか推察してみました。

・ 神族が人間を創り出し、人間に地上でのカオスの監視を命じる。

・ 長い時の流れの中で人間族はその使命を忘れ、己や文明の発展ばかりに目を向けるようになる。

・ その結果人間族以外の竜族や妖精族等を追いやってしまうことに。

・ しばらくその状態が続くも、人間族の間から今一度他の種族とも共存共栄するべきでは、との意見が出る。

・ そこで竜族、風族と力を合わせようとアネモリトスを行うも失敗、悲劇が起こり種族間の分断は決定的に。

・ 多種族との共存共栄に失敗したことで人間族はますます自分たちの発展ばかりを考えるようになり、ついには禁断のカオスのエネルギーに手を出し、結果バルバランを呼び起こしてしまうことに。

・ 全世界の存亡の危機に際し、全種族が終結してバルバランと戦い、レムリア王の犠牲のもと、バルバランを封印する。

 ピエトロ達の純粋な気持ちが引き起こしたアネモリトスの奇跡は他の種族との共存共栄の道を開いてくれることでしょう。果たしてどのような世界が待ち受けているのか、ピエトロ王にナルシア王妃、そしてピノン王子の今後の活躍が楽しみです。