78 ポポロクロイスという場所

2002年2月22日

 ポポロクロイス王国、考えてみるといろいろな災厄に巻き込まれています。氷の魔王の2度に渡る襲撃、夢幻魔王イドの襲撃、マイラの襲撃など。さらにはガミガミ魔王に襲撃されたり、国を乗っ取られたり、なんていうことも。これは単なる偶然なのかそれとも必然的なものなのでしょうか?

王位継承の儀式に使われる知恵の王冠はカオスを見張るために神々が人間に授けた知恵の象徴であり、さらに王家の洞窟はもともとは大神ユリウスの神殿でした(※)。これだけでも、ポポロクロイス王国のある場所は、かつて人間と神々とが接していた非常に特別な場所であることが十二分に分かります。バスカル(大神ユリウスの仮の姿)が夢幻魔王イドを封印した鏡が王家の洞窟内にあったこともこれで説明がつきますね。

知恵の王冠、さらに黄金の鍵は王家の洞窟内に置かれていました(※)。そしてポポローグで登場する竜の像と竜の翼も同じく王家の洞窟の中にありました。これは推測の域をでませんが、以前ここの「黄金の鍵」で触れましたが、黄金の鍵が妖精族の力の象徴であるとするならば、神族と妖精族と竜族に深く関わりのあるアイテムが王家の洞窟に置かれていたことになります。となると王家の洞窟は神殿だけでなく4種族の結束を象徴する場所でもあったのではないでしょうか?

妖精王メディアがギルダの所にナルシアを預けたのはギルダが王家の洞窟を管理していたことと関係あることかもしれません。サニアがパウロの元に嫁ぎピエトロが生まれたこと、そしてピエトロとナルシアが出会い結ばれピノンが生まれたことは、バラバラになってしまった4種族がかつての交流を取り戻すことの大きなきっかけになるかもしれません。これらの事柄が王家の洞窟を軸に何らかの関わりを持って時代が動いているのではないかと深く考えさせられます。

※ メディアワークス「ポポロクロイス物語2」公式ファンブックより