86 パイロットフィルム

2002年5月17日

今までパイロットフィルムについては、「劇場用のアニメーションが企画され、そのプロモーションに使われた」(※1)と紹介されてきました。ところがSCEの「はじまりの冒険」公式サイト内にある「幻のパイロットフィルム」(※2)のコーナーでの説明を見るとどうやら若干いきさつが異なっているようです。その辺をまとめてみることにしましょう。
ポポロクロイス物語の主な歴史は下のようになります(詳細な歴史は「36 『ポポロクロイス』history」参照)。

・1984年10月~ 「朝日小学生新聞」にてポポロクロイス物語連載開始
・1993年(※3) パイロットフィルム制作
・1994年12月3日 プレイステーション発売
・1996年7月12日 ソフト第1作目「ポポロクロイス物語」発売

次に公式サイトでのパイロットフィルムについての紹介を見ると、

1.劇場用アニメの企画が起き、福島敦子さんがイメージボードを作成
2.この企画は消えるものの、後、アニメとゲームの企画が進行
3.ゲーム作りの一環としてTVアニメシリーズの企画としてパイロットフィルムが制作
という流れのようです(下図参照)。

プレイステーションが誕生する以前からゲームの話が進行していたというのは非常に驚くべき内容で、果たしてその当時はどの機種で製作される予定だったのか、非常に気になるところではありますが、この辺りはいずれ原作者の田森庸介先生のサイト内にある「ポポロ博物館」のコーナー(※4)で詳細に語られることと思いますので楽しみにしていましょう!

※1 ソフトバンク「アートブック」より
※2 http://www.popolocrois.com
※3 パイロットフィルムの最後の年号より
※4 「タモタモの部屋」(ポポロ倶楽部→ポポロ博物館)