2005年4月16日
直球勝負であったり変化球であったりと毎回毎回装いが異なるポポロのテレビCM、2月10日に発売された「ポポロクロイス物語 ~ピエトロ王子の冒険~」においてもしっかりとCMが放映されました。既に公式サイトでのCMムービー公開は終了してしまいましたが、その内容は、
少し悪ぶった男子生徒が、体育館の倉庫でPSPのポポロのアニメーションを見つめながら一筋の涙を流しています。倉庫の扉の前を通りかかり、ピエトロの「おかあさーん!」の叫び声に気付いた女の先生が、中の生徒に向かって「授業中だぞ」と優しく一声のみかけて立ち去ります。そして最後に「おかえり」の一言が流れたところでCMが終了
というものでした。初めてこのCMをテレビで見た時には思わず「来た!」と声に出してしまうほどに喜び、最後の「おかえり」という言葉がなんとも嬉しかったものです。
しかし、しばらく後の同CMを見て、あれ?と首を傾げることとなりました。
先生のセリフ「授業中だぞ」が「授業始まるぞ」に変更された
からなんですね。変更の内容を見ればそのいきさつは容易に想像がつきます。「授業をさぼり、隠れてゲームをしている生徒を見つけた教師がとがめることなくその場を立ち去ったのはケシカラン」という意見が出てきたからでしょう。
この変更について「なんでわざわざ変えたの?」と思うか「そうだ、その通りだ!」と思うかは人それぞれかもしれませんが、非常に疑問です。この一言がCMのキモだと言っても決して過言ではありません。授業中であったけれども手にしていたのがポポロであったから、学校の授業で学ぶことも大切だけどポポロからも大切なことを感じ取って欲しいと考えたからあえて見逃した、などなどわずか7音の短い言葉の背景にあるものをイロイロと考えることができます。だからこそ含みがあって味のあるCMになっていると思います。これを「授業始まるぞ」に変更してしまったことによって、こうしたせっかくの「含み」がなくなってしまったんですよね。
ケシカランから変更・・・CMなんですからもっとユーモアをもって接して欲しかったなぁと残念でなりません。