253 ポポロファンフェスタ2018レポート

田森庸介先生の「ポポロクロイス物語」の原作漫画生誕40周年を記念して、12月23日(日)に東京のプラザマームで開催されたポポロ初の公式イベント「ポポロファンフェスタ2018」に会場のお手伝いの一員として参加して来ましたので、当日の会場の様子を可能な限りにお伝えしたいと思います。なお、今回の写真は、スタッフとしてepicsの許可を得て、撮影・掲載しています。写真の著作権・所有権等はポポロファンフェスタ実行委員会に帰属します。

会場の全体図

会場のレイアウトです。1階のビル入口からエスカレーターで2階に上がり、受付を済ませて、ピエトロとナルシアのクリスマスバージョン缶バッジ、田森庸介先生の過去の出版物の販促ハガキ、グッズの注文票、トランプ1枚を受け取って、会場内に入ります。ポポログッズを購入後、原画展会場に進み、エレベーターホールを通ってゲーム制作資料展に進む、というのが概ねの流れです。

当初、クリスマス缶バッジは、ファンクラブに入会した人に贈呈する予定でしたが、入場時にお渡しして、後ほどファンクラブに入ってもらうという入場者特典に近いものとなりました。

受付に置かれていた4種類のポストカードは、ポプラ社から田森庸介先生の別作品である「むちゃのねこ丸」シリーズが出版された時に作られた販促用グッズで非常にレアなものです。

また、トランプの札は、「この時間帯はスペードマークの方はこちら」などと会場内の移動を整理する必要となる可能性を考えてお配りしたものですが、結局使われることはありませんでした。

展示の部

原画展示室

ここでは、

  • 田森庸介先生の原作漫画の生原稿と連載された朝日小学生新聞の現物
  • ポポロの最初のアニメ化企画の時に福島敦子さんが書かれたイメージボード
  • ポポロクロイス物語シリーズのゲームのポスターとファーストアニメのセル画
  • ポポロ1のイメージボード
  • ポポローグのキャラクターイラスト

が展示されました。

田森先生のスペースでは、1978年10月に発表されたポポロのプロトタイプ版と言うべき「竜が行く!」と「フローネルの魔女」の生原稿、ポプラ社から単行本化された時のカラー表紙、連載開始の第1話が掲載された朝日小学生新聞の現物等が展示されていました。また、アニメ化企画のイメージボードとは、ポポロがゲーム化された1996年よりも7年前の1989年に描かれたもので、これが福島さんとポポロのファーストコンタクトとなりました。このイメージボードは、「ポポロクロイス物語アートブック」にも掲載されています。

こうした原画等のほかに、ポポロの歴代のゲームパッケージ、サントラ、ガイドブック類のほか、ポポローグの雑誌広告に使われたピエトロ人形や販促キャンペーン商品のオルゴールなど、非常に貴重なグッズも置かれていました。

なお、ポポローグのキャラクターイラストは、ピエトロ、ナルシア、カイ、白騎士、ガミガミ魔王・・・と続いた後、ドン&ゴン、メル、ロビン、タモタモ、ボリス、レパルド、ミーシャ、ダイソンと、「ナルシアの涙と妖精の笛」にも登場するキャラが実は固めてありました。

資料展示室

ここでは、原画展示室の続きで、

  • ポポローグのイメージボード
  • パイロットフィルムのセル画と原画
  • ポポロ2のキャラクターイラストとイメージボード
  • はじまりの冒険のキャラクターイラストとイメージボード
  • ポポロクロニクルのキャラクターイラストと挿絵

が展示されたほか、ゲーム制作時に描かれたキャラクターやモンスターの設定資料集がたくさん詰まったバインダーが10冊以上置かれていました。このバインダー、内容が非常に豊富で見応え抜群であったため、多くの方が1冊ずつじっくりと鑑賞することとなり、随分と人の流れが滞留する結果となってしまいました。グッズの物販がひと段落した後、列を形成していた場所にこのバインダーを閲覧するスペースを移動しましたが、それでも全員が等しく見ることはできなかったため、次にファンフェスタを開催する機会があった時にどうするかが大きな課題です。

グッズ販売の部

発売されたグッズは次のとおりです(Tシャツとトートバッグの写真は後日追加)

  • Tシャツ3種(40周年記念、ポポロ1、ポポローグ):各3,000円
  • ポポフェス2018パーカー:6,000円
  • トートバッグ(40周年記念):2,500円
  • クリアファイル(ポポロ1、ポポローグ、ポポロ2の3枚セット):1,000円
  • ポストカード(ポポロ1、ポポローグ、ポポロ2の3枚セット):400円
  • ポストカード(クロニクル1「白き竜」上下巻、2「星を抱く者」の表紙3枚セット):400円
  • 「ナルシアの涙と妖精の笛」主題歌CD:1,000円
  • ナル笛SSRキャラ缶バッジ(全73種):各200円

缶バッジは、箱の中に手を入れてつかみ取り、つかんだ個数分を購入するというまさにリアルガチャ仕様となっていました。20個以上を一気につかみ出す方もいれば、運を天に任せての推し1点狙いという方もいて、その横に置かれた机の上ではバッジの交換会が行われて賑わっていました。

なお、当日に売り切れて購入できなかったグッズについては、後日に行われるネット通販で購入することができます。また、当初販売する予定だった「ナルシアの涙と妖精の笛」のキャラクター設定資料集(予価:2,800円)は、諸般の事情で間に合いませんでしたが、ネット通販できちんと販売されるので、期待して待つことにしましょう!決して入稿が遅れたなどという初歩的な理由では断じてありません。

トークイベントの部

ポポロシリーズの歴代プロデューサー山元哲治さんと、カレン役の釜澤希莉さんの司会進行で、「ナルシアの涙と妖精の笛」のシナリオを担当されている藤咲淳一さんと田森庸介先生のお二方によるトークイベントが行われました。参加者からの質問コーナーもあって、色々と熱いやりとりがあった模様です。トークイベントの概略については後日にまとめられればと思います。

また、田森先生のトークイベントの後には希望者との記念撮影会が行われ、その数実に100人以上!と会場の撤収作業を行う傍らで、希望者全員の撮影が無事に終了しました。

ビデオレターの部

ポポロシリーズの音楽を担当されている佐橋佳幸さんと石川鉄男さんのビデオレターの上映も行われ、その途中で、「ナルシアの涙と妖精の笛」の主題歌「世界がかわるまで」を歌われたENAさんが、実は客席に紛れ込んでいて、そこから飛び入り参加するというサプライズがありました。実のところ、会場整理に追われていたために一部始終を見ることができなかったのが悔やまれるところです。