2019年3月31日
後に○○○となる少年ムルカを軸に、ピエトロが生まれる前の時代に繰り広げられたポポロクロイス王国の大きな危機をめぐる冒険譚であるポポロクロニクル。2015年2月18日に「白き竜」の上巻、翌月の3月14日に下巻、ポポロファンフェスタが開催された2018年12月23日に「白き竜」の続編となる「星を抱く者」の上下巻がリリースされました。「白き竜」は本と電子書籍版の2形態、「星を抱く者」は電子書籍版のみで発売されています。ちなみに「白き竜」が出版されたのは2015年ですが、実際には2009年3月の時点で完成していました。
内容についてはネタバレになるので深く触れるわけにはいきませんが、プレイステーションのピエトロ世代の物語を知っている者にとっては、その時に一緒に冒険した仲間の思いも寄らない縁の深さ、過去のいきさつや活躍ぶりがたまらなく、膝をバシバシと叩かずにはいられないような壮大な内容になっています。さらにはピノン世代に世界の脅威となるあのキャラまで登場しますから、ポポロファンとして読まないわけにはいかないものであることは全力で保証します。「星を抱く者」では、さらにそうした過去に深く踏み込んだ内容になっていて、ネタバレになるかならないかのギリギリのラインで列挙してみると、
- ガミガミ魔王のルーツや名前の由来
- アニメのあの一族の立ち位置
- ラダック仙人の過去や思わぬ弟子の数々
- ナルシアの父親の謎
- さらにはカイの存在を読み解くヒント
といった大興奮間違いなしの秘密が明らかになるような衝撃の事実がてんこ盛り盛りとなっているので、まだ読んでいないのであれば、四の五の言わずにとっとと読め!というのが嘘偽らざる本音のココロの声です(笑)。電子書籍ではなく、「白き竜」のように本として店頭にも並んでくれるのが嬉しいとろこではあるんですけど。
今回ここで紹介するのは、「白き竜」が発売された時に書店に貼られた販促用ポスターです。小さな白騎士に髭の黒いガミガミ魔王、妖精王メディアの他に、緑色の騎士、黒色の騎士、誰かに似ているキャラクターなどなど、小説を読んだ今では一目瞭然ですけど、改めてこうして見てみると色々と謎が散りばめられているわけですね。このポスターを実際に目にしたのは、上下巻の発売を記念して2015年3月28日に紀伊国屋新宿本店で開催された田森先生のサイン会の時でした。会場内にはポポロファンフェスタの時と同じように福島敦子さんの原画が展示されていたことに大いに驚いた記憶があります。また、epicsのやまゲンさんこと山元哲治さんも会場にお越しであったとのこと。
上下巻にそれぞれサインを頂いて会場を離れ、顔馴染みの2人のポポロ仲間と通路を歩いていた際に、その壁にずらっとポスターが貼ってありました。まさか勝手に剥がして持っていくわけにもいかないところ、たまたま店員さんが通りかかったので、「このポスターって貰うことできませんか?」とダメ元で聞いてみました。すると、それならここにあるのを剥がしてもらって構わないですよと思いも寄らない返事で、「ありがとうございまーす!」と感謝感激したはいいものの、冷静に考えればこちらは3人、よもや3枚も剥がしていいという訳ではありますまい。だからといって自分1人だけ持っていくのも気が引けます。そんな刹那に思わず聞いてしまいました、「1枚だけだとケンカになるんですが・・・」と。
ポスター1枚でケンカするってどんな大人やねーん!と、他に言い方はなかったんかい!と後からすれば流石に思わなくもないですが、咄嗟に出たのがそれだったんです。率直に3枚剥がしていいですか?!というのもなんですし。そんな無茶ぶりに店員さんも笑いながら「それじゃあ人数分、どうぞ」とあっさりOKしてくれたものですから、皆で嬉々としながら丁寧にセロハンテープを剥がして持って帰ったのは言うまでもありません。迷ったら、ためらったら躊躇したら、兎にも角にも声に出してみる、世の中そんなものかもしれません。という思い出がこもったポスターなのでありました。
なお、このポポロクロニクルのシリーズは全3部作ということで、3作目がいつ頃になるのかは分かりませんが、ピエトロの誕生まで描かれるということですから楽しみに待つことといたしましょう!
(おまけ)紀伊国屋のサイン会で書いて頂いたもの
ポポロクロニクル 白き竜 上(本)
ポポロクロニクル 白き竜 下(本)
ポポロクロニクル 白き竜 上(電子書籍)
ポポロクロニクル 白き竜 下(電子書籍)
ポポロクロニクル2 星を抱く者 上(電子書籍)
ポポロクロニクル2 星を抱く者 下(電子書籍)