ポポロクロイス物語2で一段落ついたピエトロとナルシアの恋。ここにいたるまでに、きっといろいろあったと思いますが、分かりうる範囲で追跡してみました。
第1作目のポポロクロイス物語、2人の出会いはピエトロが10歳、ナルシアが11歳の時、ピエトロがフローネルの森にギルダを訪ね、追い返されそうになっていたのをナルシアが助けたのが、初めての出会いでした。ナルシアはピエトロが知恵の王冠を取り戻すため、母サニアの魂を救うための冒険を共にし、時には黄金の鍵を使ってカイとなって助けてくれましたが、2のギルダの回想で明らかなように、ナルシアのピエトロの第一印象は「ちょっと頼りない」だったようですね。もしかすると最初のうちは年上のお姉さんとして心配だから助けていただけなのかもしれません。
しかし、ピエトロと冒険を続けていくにつれ、ピエトロを想い、ピエトロのことばかりを考えるようになり、とうとうギルダがわざわざポポロクロイス城までナルシアを連れて、ピエトロの様子を見に来るまでになっていました。そして失意の底にいるピエトロがモンスターに気絶させられ殺されそうになっているのを見つけたナルシアは、激怒してカイに変身し、モンスターをやっつけるのですが、元の姿に戻ろうとしているときにピエトロは目を覚まし、ナルシアとカイの正体に気付き、ナルシアは森の魔女としての力を失ってしまい倒れてしまいました。今度はピエトロがナルシアを助ける番でした。かけあしの泉の妖精の力を借りて、ピエトロが手に入れたソームの花のおかげで、ナルシアは力を取り戻し、さらに人前でカイに変身することができるという力を身につけることができたのです。そしてお互いに助け合いながら無事に氷の魔王を倒しサニアを救い出す冒険の旅が終わる頃には、ピエトロの中にナルシアへの想いがすでに芽生えていましたが、ピエトロもナルシアも恥ずかしがって結局お互いの気持ちを伝えることができずじまいになってしまいました。この後、「ピエトロはナルシアにふられてしまったのでは」なんていう話もあったようですが(※1)、実際はそんなことはなかったと思います。
時代的には、次はアニメの作品となるわけですが、こちらではどちらかというと、ピエトロよりもナルシアの想いが強く出ていました。ピエトロはいつもの脳天気な性格でなかなかその想いに気付かず、ナルシアが作ったお弁当を食べて、「愛情のこもっているお弁当はおいしいでござるなぁ」と白騎士が誉めるのを顔を赤らめながら聞いていたナルシアが、ちらっとピエトロの様子を見ると、ピエトロはなんにも気がつかない様子でお弁当を夢中で食べているという有様で、ナルシアは思わず深いため息をついていた位です。アニメの中ではあまり2人の仲の進展は見られなかったですね。
そしてポポローグ。オープニングで、ピエトロが自分の部屋でナルシアのことを思い出して顔を赤らめ、会議室でナルシアの姿を見て非常に嬉しそうにしていました。2年たってもナルシアへの想いは変わっていなかったようですね。でもこの作品ではナルシアは自分の魔力が弱くなっているから迷惑をかけてはいけないと、冒険に同行することができなかったので、この2人の接する機会がなく、進展を見ることはできませんでした。
最後にポポロクロイス物語2。ここで2人の想いがようやく1つになるのですが、長くなりますので次の項に移ることにしましょう。
※1 ファミ通「ポポロクロイス物語Ⅱ」公式ガイドブックより