113 ルナへの継承

2002年12月14日

 まだまだ謎のベールに包まれている黄金の鍵ですが、ぜひとも考えておきたい大きな謎が1つあります。果たして黄金の鍵はどのようにしてルナの手に渡ったのでしょう?ポポロ2でガープに騙されたナルシアはパーセラの港で黄金の鍵を海中に捨ててしまったわけですが、オープニングを見ると、この時にナルシアが捨てた鍵をルナが拾ったかのように受け取れます。しかしそうすると2つの点で時間的に合わない部分が出てきてしまうんですよね。
1つにはルナの年齢。ナルシアが鍵を捨てたのはポポまりのお話から15年前のことですから、オープニングで描かれているのがナルシアが鍵を捨てたその直後の場面で、かつ鍵を拾ったのがルナであるとすると、ルナの年齢は少なくとも15歳以上ということになって、ルナの8歳という年齢に合いません。もう1つはルナとピノンの会話から。溺れているピノンを助けられなかったこと謝りてくたも謝れずにいたルナは、黄金の鍵を手にしたおかげでピノンの前に姿を現すことができ、自分の夢をかなえることができました。このことから、ルナが黄金の鍵を手に入れたのは少なくともピノンが生まれてからことになります。ピノンが海に溺れたのは「もう随分と前に」と話していましたから、これが5~6歳頃のできごとだとすると、ルナが黄金の鍵を手に入れてからどれ位海岸でピノンのことを待っていたのかは分かりませんが、長く見ても2~3年前の出来事になります。
となると、

①ルナが直接黄金の鍵を拾ったのではなく、鍵を拾った別の誰かから渡された
②捨てられた黄金の鍵が海中に沈んでくるまでに相当の時間がかかった

という可能性が出てきます。しかしやはりナルシアの鍵は人を介さずにルナに渡ったものと思いますので①についてはないものとすると、②についていかなる理由で時間がかかったのかを考える必要があります。
バルバランを封印した後、おそらく黄金の鍵の捜索は行われたはずですから、それでも見つからなかったことを考えると(ギルダの館の魔法の井戸にも写らない?)、あくまで独断に過ぎませんが、鍵は岩棚や岸壁等の狭間に入り込んでそのまま人知れず眠ることになってしまった、そして運命が動き始めた時に、地震等何らかの異変でそれが崩れて鍵が再び姿を現して沈んでくるところをルナが拾ったのではないかとみています。ルナが黄金の鍵を手にしてピノンと出会ったことは決して偶然ではないでしょう。この出会いが今後のポポロクロイスの世界にとってどのような流れを起こすことになるのかを見守っていきたいですね。

 ファミ通「ポポロクロイス物語2」公式ガイドブックより