2003年7月19日
人間誰しも苦手なものとか嫌いなものが1つや2つはあったりするもので、自分にとっては苦手で苦手で仕方のないものが他の人にとっては全然どうということはなかったり、他人が苦手なものでも自分にとってはどうということがなかったり。そんな好き嫌いを通じてその人の個性を垣間見ることができたりもして、非常に面白いところです。
さてさてポポロクロイスの面々の苦手なものをあれこれと思い出してみると、いろいろと出てきます。ピエトロはご覧のとおりにお城から逃げ出してしまうほど勉強が大嫌いですし、アニメの「君がいてくれる」の歌によるとレモンも苦手のよう。白騎士は勇猛果に活躍していますが、お酒や幽霊、高所恐怖症などなど盛りだくさん。しかも高所恐怖症に至ってはギルバートの背中やウラヌスのように足元がしっかりと安定しているところであれば高いところでも平気なのに、足元がフワフワした感じがしてしまう「神々の国」のような場所はダメという限定的なあたり、果たして高所恐怖症になった原因は一体なんなのだろうか、と非常に気になります。ガミガミ魔王は、フンバフンバ村近くの悪臭の中、ジルバがあれだけ臭い臭いと大騒ぎしているのに「オレ様は何も感じないぞ」と非常に図太い神経を見せているかと思いきや、ガラスをこする音が大嫌い。そして鬼面童子はロマーナ城下町で出くわしたあんな小さな子犬を見かけただけでもその場から逃げ出してしまうほどの犬嫌い(これもやはり原因が気になります)。こうしてみるとポポロクロイスの男性陣はどうにも苦手なものが多いようです。
もっともレオナにしてみても苦手、というとちょっと語弊があるかもしれませんが、父親になるべく会わないようにしようとしていた節がありましたから苦手意識みたいなものを持っていたのかもしれません。確かにおねしょの暴露話をされたり、ジルバ相手にお尻の傷を見せようとするなどあれだけデリカシーに欠ける部分があれば避けたくなるのは仕方ない・・・・かも。ジルバはジルバで食べ物の好き嫌いが相当にありますし、さらには果たしてどのように育てられたのかが定かではありませんが、実の母親ルンバを魔王呼ばわりするほど恐れています。普段は「白騎士、オラァ!」がルンバがそばにいるだけで「白騎士様」に豹変してしまうわけですから、その恐れ方は尋常ではありません(そういえばあの後白騎士は果たして無事だったのかどうか?)。
とここまできて、ふとおやっ?と思いました。よくよく考えてみるとナルシアが苦手とするものがないんですよね。海水は苦手なものというよりは宿命的なものですからここでは除外します。一般的に女性が苦手とする蛇や虫の類いにしてもナルシアは森の魔女ですから全然気にしそうにないですし、鋼鉄魔王城から脱出するためにダストシュートに飛び込む時に何のためらいを見せないほど強い部分も持ち合わせています。ナルシアが苦手そうなものを「これっ!」と挙げて、思わず「あぁ、なるほど!」と納得できてしまえるようなものが思い当たりません。えー、これはこれで気にしだすとどうしても気になってしまうものなんですよね。