2003年7月26日
アニメの中で何回か登場したナルシアの愛情のこもったお弁当。当のピエトロにとってはまだまだ料理にこめられた愛情には気付かず、ただひたすらに食べることを楽しんでナルシアが深々とため息をつくことにもなったりしました。さてさて、第9話「ふたりの少女」の中でストンとサンダに襲撃されてしまったポポロクロイス城を修繕すべくピエトロ達が一生懸命に働いているところにナルシアからの差し入れ、サンドイッチが届けられました。このサンドイッチ、実は最初の段階では、サンドイッチではなくおにぎりとして出てくる予定だったものが、「やはりポポロクロイス王国ですから、サンドイッチでしょう」ということで、変更になったそうです。言われてみるとポポロ2の中でおにぎりが登場するところといえば日の国でしたから、もしそこでおにぎりが配られていたら「ん?」と感じることになったでしょうね。その他にも第11話「一粒の豆」のお話も当初は「一粒の米」だったそうで、これも変更されていなければやはり違和感を感じたかも。かようにポポロクロイスの世界観をしっかりと描くために、細部にわたってのチェックがなされていたようで、その努力に敬意を払わずにはいられません。
ちなみにおにぎりという食べ物が日本固有のものなのか、世界各地に点在するものなのかどうかは分かりませんが、英語で表現すると「rice ball」(ライスボール)。海外の日本文化の紹介サイトでのおにぎりの紹介文を読むと「丸く、もしくは三角の形に握られた米のボール。食べやすく、ピクニックやお弁当に用いられる」となっていました。ポポロの世界を冒険していると、いろんな食べ物に遭遇するわけですが、見たことも聞いたこともない食べ物を前にして首をかしげているピエトロ達の姿が目に浮かんできます。もっともピエトロは非常に食いしん坊なわけですから、目新しい食べ物を前にして目を輝かせていたのでしょうね。