140 似たもの同士

2003年8月31日

 ヨロイ野郎やヒゲオヤジなどとお互いに悪態をつき合っている白騎士とガミガミ魔王ですが、だからといって仲が悪いとか考え方が180度違っているとかそういうわけでは決してないんですよね。年代的に非常に近いことからも、予想外のことに対する反応については非常に似通っている部分があったりします。
ポポロ1の中で闇の世界へ行く方法を求めてラダック仙人のところへ向かったピエトロ達ですが、初めてラダック仙人と会った時に白騎士は「もうちょっと立派なラダック仙人はどこでござる」と、ガミガミ魔王に至っては「変なじじい」とか「にせモノじゃねーか」などなど非常に失礼なことを口にします。もしラダック仙人がキングナイトの師匠だということを知ったら白騎士は真っ青になるに間違いありません。さらにはガミガミ魔王の「にせモノ」との言葉を受けて「実は拙者もそう思っていたでござる」と白騎士はガミガミ魔王と意見が一致します。そして、ラダック仙人がいとも簡単に四天王を撃退してしまうのを見て、白騎士が「すごいでござる」と感嘆の声をあげるのにつられてガミガミ魔王も思わず「つ、強いでござる」と白騎士の口調が移ってしまった、なんてことも。雰囲気や話し方にとらわれてしまっている2人とはまるで関係なく、ラダック仙人と見込んですぐに話を切り出すピエトロの姿を見ると、つくづくこれが純真な子供と大人の違いなのかなぁと思ってもみたり。 もっともこれはあくまで考え方が時には似ている、ということで今回の本筋ではありません。
白騎士はキングナイトの剣を求め、立派な剣士となることを目指して、騎士道精神のもとで目標まっしぐらに生きています。そしてガミガミ魔王も同様に、世界制服を目指して魔王道精神のもとで夢を現実にするために頑張っています。お互いが持つ目的や思想は違うとはいえ、自分が進むべき道を信じて一生懸命に生きるという姿、熱い生き様は同じです。根っこの部分が同じであるからこそ、2人ともピエトロに惹かれ、ピエトロを助けるために行動をともにしてきたのでしょう。時には白騎士の活動がガミガミ魔王の世界征服計画の障害になることがあるかもしれませんが、好敵手でもありながらも似たもの同志ともいえるこの2人、果たしてこれからのピノンの冒険にどのように関わってくるのかが楽しみなところです。