2003年11月23日
邪悪な魂を二度と地上に復活しないよう永遠に封じ、それを闇の王ダーナが管理している闇の世界。ブリオニアの書物の中で「超次元観測記録」として記され、光と音と命なき世界と言われています。この世界には、ポポロ1の冒険で出てきたように氷の魔王の魂が封印され、そしてまた「月の掟の冒険」のプロローグを読むと、○○王○○O○(さすがに現時点では伏字です)も神様によって、この闇の世界に封印されているようです。さて、言うまでもないことですが、闇の世界そして闇の王ダーナはいわゆる光と対立する存在である「闇」(カオスサイド)に属しているわけではありません。それでは「光」に属する存在であるかというと、実のところこちらにも属さないのではないかという気がします。ということでいつもの如くに推論を勧めていくことにいたします。
ダーナは「闇の王」と称されているわけですが(正確には「闇の王」ではなく「闇『の世界』の王」だと思われます)、ダーナがいる場所が神殿であり、多くの神官が仕えていることからも神族の1人なのでしょう。しかしピエトロがサニアの魂を救うためにダーナを訪ねてきた時の対応は拒否はしないものの、協力をするわけでもない、見方によっては白騎士が激怒していたようにあまりにも「冷たい」態度でした。救いを求めるピエトロ達に氷の魔王が地上に飛び出してしまった責任はピエトロにある、と言い放った対応もまた然り。ここで考えたのはダーナは闇に属さないのと同様に光にも属さない完全に中立的な存在ではないか、ということです。闇の世界は邪悪な魂が地上に復活することのないよう封印されている非常に危険な場所です。そして封印の鍵はダーナが管理しています。もし万が一ダーナが闇の意思にとらわれてしまったとしたら、おそらくそれは世界にとっての最大の危機となること間違いありません。過去に封じ込めた氷の魔王のような存在が一斉に復活したら、世界は破滅してしまうでしょう。神族だから決してそのようなことは起きないとは言い切れません。美の女神マイラを見ても分かるとおり、神族といえども闇の意思にとらわれてしまう可能性があるのですから。
光に属する、ということは光側にバランスを傾けた状態となっています。どちらか一方に傾く、という姿勢(体の姿勢ではなく心の姿勢)は一転するともう片方の側にも傾きかねない危険性を秘めています。となると闇に付け込まれる危険を押さえ込むためには、闇にも属さないかわりに光にも属さないという「絶対中立」である必要があるのではないかと思うわけです。それ故にダーナはあのような一見すると冷たいと思われるような態度をとったのではないか、と。そう考えると闇の王ダーナはひっそりと孤独に闇の世界を守り続けるという辛い役割を演じているのかもしれませんね。こう考えるとダーナの別な一面が見えて・・・きませんか?