171 神族 vs 妖精族

2004年7月31日

 ポポロクロイスの世界では、神族、妖精族、竜族、人間族の4種族が世界におけるそれぞれの役目を担っています(あくまで基本的な種族がこの4種族で、長い年月の間に派生した種族もあるようです)。神族は7つに分けられた光の意思から生まれた種族、そして妖精族は光の意思を継いだ精霊が集合することによって生まれた種族ですからいずれも光の意思から直接派生したもの、と考えてよいでしょう。一方、竜族は霊体が集まって誕生したもの、人間族は神族に造られたものですから、この点において神族と妖精族は他の種族と一線を画しています。
となると神族と妖精族とは同等の力を有していることになり、さらには神族と人間族との関係のようなものもありませんから、妖精族が反旗を翻した場合、神族の力だけではこれを抑えることができない、ということになりかねません。事実、闇の意思にとりつかれた妖精王ゼフィスを封印する際に、神族はデュオンの力を以ってこれを封印しています。こう考えると、「でも、海の妖精王がかつて濫用した『転生の法』を『石化の法』に変えたのは神族ですよね?」と新たな疑問が飛んでこようかと思います。妖精族の術を禁じる力が神族にあるのであれば、やはり神族の力は妖精族に勝るのではないか、と。これについては、

○ゼフィスを封印した際、妖精族の持つ力が大きすぎるということで光の意思が神族に更なる力を与えた
○妖精族が2つに分けられたことによって、妖精族そのものの力が減ぜられた

いずれかもしくは双方の理由によって、これまで均衡していた神族と妖精族の力関係が崩れたのではないかと考えます。だからかつては神族がデュオンの力を借りてようやく封印した闇の妖精王ゼフィスをピノン達の力封印することができたのではないかと思うんですよね(もちろん前回とは異なり、精霊や妖精族がゼフィスの支配する世界を望まなかったことも忘れてはらなない要因です)。そうしてみると、妖精族と竜族と人間族の血が流れるピノンの力は測り知れないほどのものとなりますが、だからこそ新しい世界を、新しい時代を創り上げていくのに必要不可欠な存在なのでしょう。