2004年10月10日
ファーストTVアニメ「ポポロクロイス物語」最終話の中で、アネモリトスが起きた時、空に3つのらせんが現れました。そのらせんが意味するものは言うまでもなく人間族と竜族と風族の3つの種族です。この異様な光景に人々は恐れおののくしかありませんでしたが、ガミガミ魔王はその独特の理念に基づきガミガミセイバーガイアに乗り込んで、単身このらせんの中に飛び込んでゆくわけですが、らせんの力に動きを封じ込められてしまいます。しかし、かつて「自分達が傷つきたくない」と願ったばかりにアネモリトスの悲劇が起きた時とは異なり、ピエトロとヒュウの「大切な人を傷つけたくない」という気持ちがガミガミ魔王を助けました。3種族が将来再び手を取り合って暮らすことのできる世界の可能性を示しました。
この「らせん」はオープニングでも登場しています。傷つき倒れている竜に刺さっている剣をパウロが抜いた瞬間、2本のらせんが現れて、竜はサニアの姿に変わります。ポポロクロイスの歴史は目に見えない大きな力で動いています。人間族のパウロと竜族のサニアが結ばれてピエトロが生まれた、人間族と竜族の血を引くピエトロが、森の妖精族と○○族の血を引くナルシアと結ばれてピノンが生まれた、そしてピノンは海の妖精族のルナと出会い、冒険をともにするようになった・・・果たして、世界は時代は今後どのように動いていくこととなるのでしょう?
その大きな一歩となったのがパウロとサニアが出会ったこと、サニアを助けるべくパウロが剣に手をかけた時、運命という名の大きな歯車が動き出したからこそ、剣を抜いたその瞬間に人間族と竜族を示す2本のらせんが浮かび上がったのだと思います。私達を構成する遺伝子もらせん構造を持ち、複雑に絡み合うからこそ、こうして地球上には数多の生物が存在しています。種族を示すこのらせんが今後どのように絡み、影響を及ぼしあうことによって世界がどのような変化を遂げていくことになるのか、本当に気になりますよね。