2011年7月16日
今年でプレイステーション版「ポポロクロイス物語」が発売されてから15周年となりました。これまでの歩みを振り返ってみると、
・ 1996年7月12日 「ポポロクロイス物語」発売
・ 1998年11月26日 「ポポローグ」発売
・ 2000年1月27日 「ポポロクロイス物語2」発売
・ 2002年6月20日 「ポポロクロイス はじまりの冒険」発売
・ 2004年3月18日 「ポポロクロイス 月の掟の冒険」発売
・ 2005年2月10日 「ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険」
となるわけですが、それでは、第1作目の「ポポロクロイス物語」は、果たしていつ頃からゲームの制作が進められていたのだろう?と思ってイロイロ調べてみました。
以前にもこのポポロ広場の「86 パイロットフィルム」でも触れていますが、1993年に作られたパイロットフィルムの位置付けは、“ゲーム作りの一環としてTVアニメシリーズの企画”となっています。ですから、少なくとも1993年以前にはゲームの制作が始まっていたことになるわけですが、厳密に特定することはできないものの、アートブックに掲載されている資料から、「少なくともこの頃には企画始まっていた」と分かるものがあります。アートブックの第2章で、ピエトロやナルシアといったキャラクターを紹介する記事の中に初期の設定イラストが掲載されていますが、この日付を見てみると一番古いものは「1992年9月」となっています。これだけではゲームの資料なのかアニメの資料なのかは分かりませんが、さらに同アートブックの福島敦子さんのインタビュー記事で掲載されている「ゲーム用にデザインされたモンスターたち」のイラストの中には、「1992年11月5日」との日付が入っています。ですから、PS版「ポポロクロイス物語」が発売される約4年前には既にゲームとしての企画が企画がスタートしていたと言えましょう。プレイステーションのハード自体の発売が1994年12月でしたから、当初発売を予定していたハードはプレイステーションではなかったのかもしれませんね。
さらにもう一段踏み込んでみます。
「ポポロクロイス物語2」で登場するレオナ、ジルバと妖精王(イラストでは女王となっています)メディア、そして「月の掟の冒険」で登場するモンバの種族であるクロコネシア人。これだけをとらえると、何か目新しいことがあるわけでもなく、第1作目の「ポポロクロイス物語」と何か関係があるの?と思われるかもしれません。では、これが1992年の段階で既に作られていたとしたらどうでしょう?実際のところ、この時期に作られた資料の中にはもっと様々なキャラクターが登場します。ざっと列記してみると、レオナ(黒ライオン)、ロシモフ、サーカス団長(ズール)、7匹の子竜、老神竜(当時の資料での名前)、大神ユリウスと6人の神、女神マイラ、バルバランなどなど。つまるところ、相当初期の段階でポポロ2に通じる部分があったわけですから、いかにポポロの世界が時間をかけて奥深く作られていたかということなり、だからこそ一連の作品がこんなにも惹きつけてやまない魅力的なものになっているのだと思います。
こうしてポポロが15周年を迎えたことを嬉しく祝っておりますが、5年後の2016年には間違いなく20周年を祝ってます(笑)。今のところ、携帯電話のソーシャルアプリで「夢と絆の冒険」が展開されていますが、やはり、新作の登場に期待したいところですね!