２００４年３月１２日
ポポロのファーストTVアニメにはガミガミ魔王の物質転送マシンの失敗によってポポロクロイス王国に「風族」である女の子ヒュウがやってきます。ポポロの世界においてはは、「神族・竜族・妖精族・人間族の４種族が基本的な種族」となっています（※）。そうするとこの「風族」はどのような種族になるのだろう？と当然の如くに疑問が沸き起こってきます。以前ポポロ広場の中で「風族は風の精霊と関係の深い種族かもしれない」と書いたことがありますが、この考え方をするとちょっと説明がつかない部分が出てきてしまうんですよね。今回はその辺りを踏まえながら風族について考えてみましょう。
なぜ風族と風の精霊を結びつけると説明がつかない部分が出てくるか？なのですが、風の精霊と深く関わりを持つ種族が存在するということは、炎の精霊や水の精霊と深く関わりをもつ種族が存在する可能性が出てきます（拡大すると月の精霊や闇の精霊と関わりがある種族も？！）。さらにアネモリトスのことを考えると、風族と風の精霊が深く関係あるとしたら、なぜアネモリトスの儀式には風族しか関わらなかったのだろう？という新たな疑問が出てきます。精霊は世界を構成するものですから、世界のあり方と密接につながるアネモリトスに炎の精霊、水の精霊と関わりのある種族が当然に関わってこなくてはなりません。風の精霊が他の精霊よりも重要な役割を担っている、ということであれば話は別ですが、月の精霊を除いて、風・炎・水の精霊はそれぞれがそれぞれの役割を持って世界を形作っているわけですから、風の精霊だけを特別な存在と考えることはできません。
風族が風の精霊と結び付けられないのであれば一体風族とはどういう存在なの？と謎はますます深まります。実際のところ、現時点ではこれに答を出すことはできません。神から特別な力を与えられた存在と考えることもできるわけですが、路地裏の行商人が古い絵を見ながら風族のことを神の使いかもしれない、と話した時に、ヒュウは怒ったような口調で「神様なんかじゃない！」と言いながら姿を消してしまいましたから、どうにもこの可能性も低そうです。・・・さぁ困りました。本当に風族とはなんなのでしょう？この辺りがゲームの制作サイドから「風族は非常に難しい」と言われる所以なのかもしれません。
簡単に結論が出せそうにない謎なので、今回はこれでとどめておくこととして、またじっくりとファーストアニメを観返しながら考えていくことといたします。
※ ファミ通「ポポロクロイス物語２」公式ガイドブック